宝塚に恋して

美しいものを見ることには価値がある。

星組「RRR」感想

 

星組・礼真琴さん主演「RRR」「VIOLETPIA」を観劇しました!

今回はお芝居の感想です💙

 

星組観劇はなんとめぐ会い以来!笑

(ディミトリは取ってた回が公演中止、1789はチケットを取ることすらできず…)

 

RRRの映画は全く見ておらず、事前情報もほぼなしの状態で挑みました💪

 

 


全体的な感想

最高でした!!!!!

めちゃくちゃ楽しかったし感動もした!!!

トップコンビが恋人同士にはならないけれど、アツい友情で結ばれていたのでコレもアリだなぁと思ったし、キャッチコピーの「友情か?使命か?」にはジェニーも含まれていると解釈できて良かった。

噂のナートゥダンスも凄かった〜!

炎や水などもダンスで表現されていて、舞台上が常に美しかったのも好きでした♡


ダンスの場面がとにかく楽しい

 

「ナートゥをご存知か?😏✨」


出た〜!!!

 

まぁ私はご存知なかったんですが…。

 

有名なナートゥとはいえお芝居だから、手拍子しちゃダメなのかな?と思っていたのですが…

 

客席が明るくなった!!!

みんな手拍子してる!!!!

 

たのし〜〜〜〜〜🥳🎉

 

膝が取れないように…という意味がようやく分かりました!笑

あの振りを長時間かつ毎公演やってるまこちゃんとありちゃん…凄すぎる…😂

ダンスの得意なお二人だからこそでしたね笑

 

あと良かったのは、最初周りはビームとラーマを馬鹿にしていたのに、徐々に一緒に踊るようになり、最後は花道まで広がってジェイクも含めた全員で踊っていたところ!

これを生で見られるなんて運が良すぎる!!!とめちゃくちゃ感動しました。

星組の皆さまありがとう〜🥹‼️

 


美しく迫力ある演出

演出も凄かった!!!

私は映画を見ていないのでどれだけ原作に忠実なのかは分かりませんが、でも「宝塚化」はバッチリされてたと思います!🙌

 

正直RRRって作品としては素晴らしいのだろうけど、メイン2人はヒゲのおじさんだし、暑苦しい感じがして宝塚には合わないんじゃ?と思ってたんです…。

 

でも蓋を開けてみたら、アツいけど暑苦しくない!美しい!!!!

 

タニタカヤ先生は、ダンスで表現する抽象的な役(WATERRR男女やFIRRRE男女など)の使い方が上手な気がします。

生徒さんに出番を与えるために無理矢理つくった感がなくて、舞台での雰囲気づくりのために本当に必要な役だと思いますから。

 

特にすごい!と思ったのはビームとラーマが火事から子供を助ける場面。

ここでもWATERRR男女やFIRRRE男女が活躍するんですが、背景でも電飾が火の粉や水飛沫を表現していてすごく綺麗!

美しくもありながら、それでいて本当に火があるかのような迫力もあって、その世界に呑み込まれました。

 

それから最終決戦の場面もすごく良かった!

ビームが虎を背景に登場するとき、後ろに光る(本当に光っている)羽根を持ったWATERたちがいて、カッコ良すぎてめちゃくちゃテンションが上がりました。

ラーマが弓を打つのを赤い電飾で表現しているのも綺麗だしカッコよかったです。

 

あと最後に客席降りがあったのも嬉しかった!

なんと今回も2階席まで来てくれたんですよ〜!😭

小桜ほのかちゃんがなんと2階席に!!!!

 

歓喜。👏

 

ゴージャスでキラキラしてて感動しました🥹

お手振りしてくれてた🥺笑


役ごとの感想

ビーム(礼真琴さん)

意外と可愛い感じだったのがビックリ。

てっきりビームの方が兄だと思っていた(本当に未履修)ので、ラーマを「アニキ」と呼んで懐いている感じが微笑ましかったです。

あんなに強くて勇敢なのに、「ジェニーが気になるけど話す機会がないんだ…😢」「パーティーに行く服なんかない😢」と恋愛に関しては奥手な感じになるのが可愛い👏

 

ジェニー(舞空瞳ちゃん)

とにかく可愛い!

マッリに無邪気にお土産を買っていくあたり、ビームたちの置かれてる状況をあまり知らない様子でしたが、最後には「総督の姪である」使命を完全に放棄して、彼らの力になろうと奮闘する。

最初はトップスターの役と恋仲にならないのを残念に思っていましたが、確固たる友情を築いており、主役の恋人になるだけがヒロインじゃないな、と考えを改めました。

こういうのもたまにはアリ🤝

良かったよね…友情エンド…。

 

ラーマ(暁千星さん)

ラーマめっちゃカッコよかったんですけど???

 

これは想定外!!!

 

私あんまりヒゲ好きじゃなくて…。

タカラジェンヌのキラキラした目にヒゲは似合わない派なんですが、今回はあまり違和感がなく単純にカッコよかったです。

ありちゃんは超小顔だから、そのぶん肩幅が広く見えるおかげで、男性感が出てヒゲも馴染むのかな?🤔

 

女性慣れしてる感がヤバい。

 

ビームの恋路を応援しようとあの手この手を打ってくれるんですけど…。

 

そうやって気になる女性を落としてきたのね…と思えてめっちゃ萌えました。

あとピンクのシャツすごい可愛い。

 

ジェイク(極美慎さん)

脚が長い。

スーツめっちゃ似合う。

髪型も好き。

 

総督の姪との結婚を重視しているのかと思っていたら、ちゃんとジェニー自身のことが好きという。

「君のことが心配なんだ」と銀橋で説得を試みるシーンや、「総督にもお前たちにも興味はない。ジェニーの味方なんだ」という台詞にキュンとしましたよ…🫰

あと最終決戦前のビームたちの潜伏先で、階段のゴミ(?)をめっちゃ払ってから座ってたのがツボでした。笑

 

キャサリン(小桜ほのかちゃん)

最初さ…ほのかちゃんって気付かなかったのよね…。

視線が冷たすぎて…😂

えっよく見たらほのかちゃん?歌めっちゃ上手いし…みたいな笑

ヒロインも夫人役もできるほのかちゃんが大好きなんだけど、ここまで高貴で冷たい嫌な奥様もできるんだ!と思いました。

やっぱりほのかちゃん好き…🫶


完全なハッピーエンドではないと思う

唯一ウーンと思ったのは終わり方。

これはたぶん原作がそうなんですが、武器を手に入れてイギリス人に対抗できるぞ!ってエンドなんですが、まだ植民地支配が終わってないので完全なハッピーエンドかというと…🤔

でもこの作品で重要なのは友情だし、そこまで話を広げる必要性もないのかなとも思います。

 

ちゃんと歴史を勉強しようと思った

イギリス人のインド人への扱いがかなり酷くて、イギリス人が気に入ったインド人の娘をわずかな金で買ったり、「ゴーンド族は群れで暮らしていて穏やかだが、その分仲間を連れ去られたら絶対に助けようとする」「白人も子供を産むんだろう?なのにどうしてこんな酷いことをするんだ!」などの台詞から、ビームたちインド人がどんな状況にあるかヒシヒシ伝わるんですね。

 

フィクション作品を歴史の教科書にしてはいけないと重々承知はしているのですが、悲惨な歴史があったのは事実であり、それを繰り返してはいけないと多くの人間が知っているべきだと思います。

 

そういえば私は、インドがイギリスの植民地支配を受けていたことは知っているけれど、その後どういった道のりで現在まで辿り着いたのかは知らないな、と自身の無知を痛感したので、勉強しよう!と思いました。

 

おわりに

すっごく楽しかったし面白くて美しくて最高でした!!!!

タニタカヤ先生の「宝塚化」これからも楽しみにしています!!!!

先生と星組の皆さまに大感謝でした!🙏