宝塚に恋して

美しいものを見ることには価値がある。

花組トップコンビ退団発表について

 

ショックなニュースが沢山あったので、まずはこちらから書かせてください。

※後半は愚痴っぽいです。すみません。

 

かなしい。

確かにれいちゃんもまどかちゃんも作品数的にそろそろ退団発表があってもおかしくないな…と薄々思ってはいましたが、いざ現実になるとやはりショック。

それに花組は同時退団が近年ではなかったそうでしたから、どちらかは残ってくれるんじゃないか、とも思ってました…。

 

でも退団記者会見のお二人、めちゃくちゃ綺麗でしたね😭😭

 

まどかちゃんは私が初めて観たトップ娘役さんで、いつかこの日が来るとは分かっていたけど……。

まどかちゃんにお手紙出しておけば良かったな、もっと宝塚でのヒロイン姿見たかったな、と色んな思いが溢れてきて🥲

 

あとは退団公演が一本物という点。

これがしんどいのは、何度も通うには一本物はキツいというのが大きな理由だと思います。

(もちろんれいちゃんのショーをもっと観たいから、というのも大きいと思いますが)

 

私は宙組のカジロワが楽しかったし好きですが、それは私が芹香さんのファンで、「まだ次の作品がある」状態だから。

もし自分の推しが「これが最後の作品」と言われて、二本立てと一本物どちらが良いかと問われれば、おそらく前者を希望するでしょう。

 

だからこれに関しては、ファンの方々のことを考えると結構ウーン😔ってなっちゃいますよね…。

 

でもカジロワはどの役も当てがきが素晴らしかったし、割と出番もバランス良く振られていたので、そこらへんで微妙な気持ちになることはおそらくない。

 

たぶん野口先生だったらトップスターの出番はバリバリ増やしてくれるけどトップ含め娘役の出番は少ないだろうし、ポリコレ的に微妙だと感じる場面が多々ある。

(アンシャントマンでのマリリンモンローやデリシューでのマリーアントワネット、フォレノワールの場面を見る限り、「気持ち悪い」と感じる基準が若干古いようですので…)

 

稲葉先生も娘役の扱いが塩でお衣装も大体微妙。こちらもポリコレ的に微妙な面がある。

そしてこれはサイトー先生も同様。

 

岡田先生は作品は美しくて素晴らしいけれど、新しい場面が少ないので退団作品には不満。

 

そういうわけで私はショー作家では大介先生と中村B先生しか安心できないので、このお二人以外の微妙なショー作品を持ってこられるくらいならイケコ一本物の方が良いのでは?くらいに今は思ってます。

 

「退団するかも…?」と「もうすぐ退団する」とでは心持ちや作品の見方がかなり変わるので、しばらくは何を見ても辛いような気がしますが、無理のない範囲で今後も応援したいと思います。

 

 

宙組「Xcalibur エクスカリバー」感想

 

先日、宙組・芹香斗亜さん主演「Xcalibur エクスカリバーを配信で観ました!

 

芹香さん、本当にトップになったんだ〜😭

おめでとうございます🎉

もうめちゃくちゃ嬉しい!

開演アナウンス聞いて泣きそうでした😂笑

 

 

全体的な感想

アーサーが最高だったのでヨシ!

光の芹香さんと闇の芹香さんを両方見られるなんてお得な作品なんだろう…!

芹香さんファンとしては大満足🙆‍♀️

でもストーリーはめちゃくちゃ良いって感じではなかったですね。ヒロインに浮気されちゃうし…。

曲も長くてちょっと飽きた笑

 

光と闇の芹香さんが見れるのが最高

見どころはなんと言ってもアーサーの二面性!

きゅるんと純真で可愛い美青年として登場し、1幕終わり〜2幕ではすっかり闇堕ちして暴君に。

つまり可愛い芹香さんもダークでカッコいい芹香さんも見られるわけです!!🙌✨

それに、あそこまで可愛い芹香さんはなかなかレアでは?🥹💓

 

個人的には王になる前から「父上」呼びだったり、マーリンやモーガン登場時には「どなたですか?🥺」と言ったり、上品なところがすごい好きでした。

 

あとはグィネヴィアに「君の夢を見た」と告白する時の、優しいキスシーンも大好き!

我々に見えるのはアーサーの後頭部のみなわけですが、「こんな夢」という言い方も、キスするまでの若干の緊張が感じられる動作も、全てが優しくて愛に溢れててめちゃくちゃキュンとしました。

 

こんなに優しいからこそ闇堕ちが引き立つんだけどね。

 

闇堕ちしたときの鋭い目線もカッコよくて大好きが止まりませんでした〜😭

これよ!!!芹香斗亜はこれがまた良いのよ!!!!

芹香さんのどんなお役が1番好きかって言われるとかなり悩むんですけど……😂笑

 

いやもうさ、グィネヴィアとランスロットもいなくなった!ってなったときのアーサーも可哀想でね……。

でもそこもキュンとしたよね、可哀想で。

 

「2人を許す」と決めたとはいえ、1人中心となって戦場で戦う姿が健気で眩しかった〜!

最終的には父上もグィネヴィアもランスロットもマーリンもモーガンも、皆いなくなっちゃって、アーサーは1人になったけど、それでも王として立っているところに彼の成長を感じて、じーんとなりました。

それにランスロットの死の間際やグィネヴィアとの別れの場面では、アーサーは完全に闇堕ち前のアーサーだったから、「王になっても彼の純真さは変わってなかったんだ!」と分かるのも嬉しかったです。

 

りっつさんと真白くんも良かった

若翔りつさんのマーリンと真白悠希くんのモーガンも最高でした!

振り分けが発表された段階でりっつさんはマーリンだろうな〜と思っていたけど、モーガン役は誰?と思っていたら真白くんでビックリ笑

でも真白くんで大正解でしたよね!!

男役でないとあのレベルの強さや迫力は出ないでしょうし。

何より真白くんの女性役すごい綺麗だった!

男役さんって普段はあんなにカッコいいのに女性の姿でも違和感なく美人だからやっぱスゴいよね。

 

この2人のデュエットの迫力が凄かった!笑

あとフィナーレでの2人もめちゃくちゃカッコよかったです!

 

真白くんには是非とも新公主演が回ってきてほしいなぁ🥲

こんなに実力があってビジュアルも綺麗なので、これからもっと沢山見たいです。

りっつさんのことも、もっと好きになりました!

 

宝塚感はない

私は芹香さんファンだし、宙組が好きだから満足したけど、正直宝塚!って感じはしなかったです。

ずっと暗いしヒロインとの場面は少ないし、マーリン&モーガンの方が美味しかったよね。

メンバーが好きじゃなかったら最後までちゃんと見れたか怪しい……。

 

おわりに

とにかく芹香さんのアーサーが最高でした!

芹香斗亜さま、改めてトップ就任おめでとう!

これからも大好きです♡

 

 

 

雪組「ジュエル・ド・パリ!!」感想

 

先日、雪組・彩風咲奈さん主演「Lilacの夢路」「ジュエル・ド・パリ!!」を観劇しました!

ざっくりですが今回はショーの感想です。

 

お芝居以上にめちゃくちゃ楽しみにしておりました!

 

 

全体的な感想

めちゃくちゃ楽しかった〜〜!!!

お衣装が全部可愛くて、主題歌も良くて、これぞ宝塚!宝塚見た!って感じでした。

夢白あやちゃんの出番が多いのも嬉しかったです!

夢白ちゃんの全てのお衣装が可愛かったし、それを全て着こなすのがさすがすぎました🥹

 

ざっくりな感想

まずプロローグがめちゃくちゃに良かった!

ここが1番好きかもしれない笑

夢白ちゃんが男役さんたちを従えて登場してくれるのが大正解すぎて…。

夢白ちゃん本当に美しかった!!

 

あと「ジュエル・ド・パリ〜♪」と歌いながらブワッとタキシード姿の男役とドレス姿の娘役に囲まれるのが、宝塚キタ!!!って感じで最高でした!

 

次に朝美さんとひまりちゃんの場面。

ここもキュートで楽しかった!

男役さんのジャケットの裏地と娘役さんのスカートの内側が同じビビッドなピンクで統一されているのが可愛かったです♡

 

それからビックリ和希!!!笑

ネットで話題にされすぎてもはやビックリしませんでしたが😂笑

やっぱりソラカズキは何しても上手いし綺麗!!

私はアクアヴィーテが初観劇なのですが、中詰めでソラカズキが女装していたことに全く気付かなかったのを思い出しました笑

腹筋凄かったし綺麗だったけど、貴重な3番手単独メイン場面が女装なのはちょっと微妙なのでは?と疑問。

 

次はフェルゼン伯爵とマリーアントワネットの場面。

ここの夢白ちゃんも最高だった〜〜〜!!!

だってめちゃくちゃ可愛い!!!

頭にデッカい飾りが付いてるのも、横に広がるスカートも、全てが可愛かった…。

 

それから中詰め。

でも夢白ちゃんのスミレのダルマが可愛かったことしか記憶にない!笑

 

そして夢白ちゃんを中心としたカンカンの場面!!

ここも超〜可愛かった!!!

お衣装も歌も振付も可愛かったし、なにより夢白ちゃんが真ん中で銀橋にいる!っていうのが嬉しかったです。

 

夢白あやちゃんがもっと大好きになった

とにかく夢白ちゃんが最高でした。

 

彼女が宝塚を一度も観劇したことのないまま音楽学校に入学したというのは有名な話で、入団して間もない頃は様々な感想があったとか。

でも私は、入学前から宝塚好きであることは必ずしも必要でないし今頑張ってくれているのだから良いのでは、とずっと思っていました。

逆に宝塚をよく知らなかったからこその苦労も恐らくあっただろうと勝手ながら推測します。

 

だから今回、夢白あやちゃんというトップ娘役を目撃できたことが奇跡のように感じられ、ここまでの彼女の努力と、彼女を見つけてくれた劇団、それに彼女を支えてこられた方々に感謝しかありません。

 

夢白ちゃんがトップ娘役になる前から、お披露目までちゃんとリアルタイムで追うことができているのがとても嬉しいです。

 

おわりに

ショーの内容については、宝塚見た!!!って感じでテンションは上がりましたが、プロローグくらいしか好きな場面がなかったというのが正直なところ。

でも夢白ちゃんの出番が多かったし全ての夢白ちゃんが美しかったので大満足です。

宝塚初観劇だった友人も「楽しかった!」と喜んでくれました。

 

とにかく夢白ちゃんが大好きです。

トップ娘役就任、本当におめでとう!!そしてありがとう!!!

 

雪組「Lilacの夢路」感想

 

先日、雪組・彩風咲奈さん主演「Lilacの夢路」「ジュエル・ド・パリ!!」を観劇しました!

今回はお芝居の感想です。

 

夢白あやちゃんが念願のトップ娘役になってくれたので、もう超楽しみにしておりました!!

そして今回も宝塚初観劇の友人を連れていくことに成功しました✌️

 

その友人は「宝塚を人生で一度は見てみたい」と言ってくれてたので、どの演目に連れて行こうかというところから始まりました。なぜこの作品を選んだかというと、彼女の希望が「明るくてハッピーエンドな洋物かつショーがあるもの」だったから。

そうすると年内はもうこれしかない!という経緯でした。

(私はサイトー先生の作品が苦手なのでフリューゲルは除外しました)

こうして見ると意外と明るい洋物は少なかったので、増やしてもらえると嬉しいですね😂笑

 

 

全体的な感想

展開は微妙だったけど美しかったから許す。

好きか嫌いかで言えば好きです。

曲はどれも良かったし、舞台装置もお衣装も可愛くて、エリーゼちゃんがめちゃくちゃ可愛かった!

ただエリーゼの夢をアクセサリーデザイナーに変更させるあたりがどうしても納得がいかなかったです。

 

とにかく美しい

特筆すべきは舞台の美しさ!

曲も舞台装置もめちゃくちゃ良い!!!

ときどき美穂圭子さま率いる魔女たちが出てきて歌ってくれるのも幻想的で私は好きでした。

集団でダンスをする場面もあって楽しかったです。

 

話題の鉄ソングもどんなトンチキなんだろうと身構えていましたが、面白かったので問題なかったです。

先月はイルカのことを知っているかいソングだったからね。笑

 

よく考えたら私は謝先生の舞台を生で見るのも、謝先生の洋物を見るのも初めて。

(たぶん眩耀の谷とMAHOROBAしか見たことない)

謝先生の作品は総合芸術的だなぁとは思っていましたが、生で見るとここまで美しいとは!美しさに感動すらしました。

嬉しい発見でした🙆‍♀️

 

エリーゼが可愛い

夢白あやちゃん演じるエリーゼの可愛さといったら!!!!

そもそも夢白ちゃんが可愛いのですが…🥲笑

どのお衣装も美しかったです!

 

夢白ちゃんは大人っぽいビジュアルで儚い雰囲気だってあるのに、笑顔が元気いっぱいな感じで可愛いのが魅力ですよね。

 

かなり行動力のある女性ですが、かと言って前に出過ぎないバランスが良かったです。

まぁこの時代背景とエリーゼの辿った道(脚本)を考えると、女性だから前に出られなかっただけの可能性も高いですが。

 

1番好きだった場面は、冒頭のハインドリヒとのデュエット。本当にキラキラしてて、まるでディズニー映画のようで、ここを見れただけで来た甲斐があった!!と思いました。

 

 

脚本は微妙

脚本は正直微妙でした。理由は以下のとおりです。

 

誰にも感情移入できなかった

この作品、すごい色んな要素が詰め込まれてますよね。

主人公・ハインドリヒを中心とした皆で夢を叶えるまでの険しい道のり、次男・フランツとの衝突、三男・ゲオルグが追う父親の噂の真相、五男・ヨーゼフの死、そしてヒロイン・エリーゼの夢とロマンス…。

それらは一応すべて回収されましたが、全部あっさり解決するし、それらの事実だけをバタバタと伝えられ、これだけ登場人物がいるのに誰にも感情移入できなかったというか、思いを馳せられなかったです。

すごく物足りない。

 

特にフランツは、ディートリンデを最初から想っていたけど彼女はハインドリヒのことが好き?な状況で、そもそもの兄への嫉妬もあってかなり複雑な心情を抱いていたはず。その感情を抑えている様子はかなり魅力的でしたが、ちゃんと注目していないと拾えなかったな…という印象でした。もっと作中でピックアップされてほしかった。

 

私は夢白ちゃんが好きでエリーゼが可愛かったから満足したけど、正直だれにもキュンとしなかったし誰の見せ場もなかったように感じたので、他の生徒さんのファン的にはこれで良かったのかな?と疑問に思います。

 

エリーゼの夢が変わる過程が納得できない

なにより納得がいかないのはエリーゼの夢が変更されることですよ!!!笑

 

「女性だから演奏を聴いてもらうことすら出来ずオーケストラ団員のオーディションに落ちた」と落胆するエリーゼ。さらに彼女はこう続けます。

 

「目指せない夢を追いかけるより気持ちを切り替えて…😔✨」

「そうだよ☺️✨」

 

そうだよ???

 

そんなことある????

 

さらにハインドリヒは「快活な君も魅力的だけど、悩んでいる君も魅力的だね」と畳み掛けるではないか。

 

いや君の悩みと一緒にするべきではなくない??

 

これはハインドリヒは「男性だから」夢を追ってかつ叶えることも出来るけど、エリーゼは「女性だから」その夢を追うことすら出来ないという事実を肯定していますよね??

エリーゼのソロ曲で「なぜ女ばかり傷つくの」と歌っていたのは何だったんだ、という話になる。

 

たしかにエリーゼの夢を叶えるには尺が足りないと思うけど、それならそんな困難な夢を設定したのはなぜ??笑

叶えるまでは無理でも、せめて主人公のハインドリヒには一緒に怒ってほしかったですよね。

それに理不尽な現実に立ち向かうヒロイン、夢白ちゃんなら良いバランスで演じてくれたと思う。

 

好きな女の子が理不尽な目に遭っているのにそれを受け入れさせる男はちょっと無理でした。

現代にもそういう人はいるので、そのあたりが非常にモヤりました。

 

ただ宝塚歌劇団にはそのへんにまで意識が向いてすらないんだろうなぁと見受けられる先生も数名いらっしゃるので、テーマとして取り上げた点は謝先生を評価したいです。

 

おわりに

色々と書きましたが演出が美しいことは間違いなかったし、夢白ちゃんの圧倒的なヒロイン力を浴びることができて幸せでした。

これから夢白ちゃんのヒロイン姿を沢山見られるんだ!と思うと楽しみで仕方がありません。

 

謝先生の今後の作品も期待して待っています!

 

 

 

 

 

カジノ・ロワイヤル千秋楽に寄せて

 

とうとうこの日が来てしまった。

 

ずっと見てきた組のトップコンビを見送るのは初めての経験だ。

 

カジノ・ロワイヤル初日、まかかの退団公演が始まってしまうことに悲しくなりながらも、大劇場公演期間は仕事が忙しかったので、あまり寂しがっている余裕はなかった。

 

観劇初日、ゆりかさんが表紙のプログラムを見てちょっとウルっときた。

でも作品が予想を裏切りコメディだったのですぐに元気になった。

 

6月に入り、いよいよ実感が湧いてきた。

「卒業といってもまだ先の話」と思っていたのに、いつのまにかもうすぐになっていた。

スカステの来月のラインナップを見ながら、これを観ているときはゆりかさんもかのちゃんも、すっしーさんもしどりゅーもあきもも、皆いないんだ、と思った。

 

観劇最終日、前日から緊張していた。

もちろん楽しかったけど、前回に観劇したときほど笑えず、特にすっしーさんへ大きな拍手が送られたとき、本当に泣きそうだった。

私もたくさん手を叩いた。

 

私が宝塚歌劇団で最も好きなのは芹香さんだ。

大好きで、初めて好きになったタカラジェンヌ

私が宝塚ファンになったきっかけの人。

その人がトップスターになるのは嬉しい。

これからもっと楽しいことが待ってるんだろう。

 

でもそれでも、3年半ずっと、1番情報を追っていた組。1番見てきた組だ。私はすっしーさんがいない宙組はもちろん、ゆりかさんがトップじゃない世界すら知らない。

明日からは別の世界が始まるような気持ちがして、寂しくて悲しくて怖い。

 

千秋楽はライブビューイングで見た。

ゆりかさんとかのちゃんの最後のデュエットダンスが本当に幸せそうで、なんて美しいんだろうと思った。

いつもニコニコ笑顔のかのちゃんがご挨拶でウルウルしているのを見たら急に涙が出てきた。

初めて見たべしょべしょに泣いてる芹香さんの姿にも泣いた。

それでも周囲を気にして思い切り泣けなかったのが唯一の心残りだ。

 

サヨナラショーもご挨拶もずっと涙目だったけど、最後の蚊帳前でのゆりかさんとかのちゃんのやりとりが楽しくて、明るい気持ちで終わった。

最後までまかかのコンビは可愛くて綺麗で楽しかった。

 

 

このタイミングで宝塚歌劇を好きになれて良かった。

宙組の皆様、素敵な時間をありがとう!

 

 

 

 

 

宙組「カジノ・ロワイヤル」感想

 

先日、宙組・真風涼帆さん主演カジノ・ロワイヤルを観劇しました!

あと1回観劇予定なので、My初日は予習ナシで挑みました。

 

 

全体的な感想

めちゃくちゃ楽しかった〜!!!

観劇でこんなに笑ったのは初めてかもしれない。

意外とトンチキでしたが、ゆりかさん・かのちゃん退団の寂しさが吹き飛ばされて、明るく過ごすことが出来たので私的には嬉しかったです!

フィナーレではKAORIalive先生による振付でお芝居とは異なるカッコ良さを見せ、さらにすっしーさんピックアップやゆりかさんソロ場面もあって、きちんと退団仕様で感動も与えてくれるという、贅沢な三段構成でした。

ル・シッフルさんパートもめちゃくちゃ面白かったので早くBlu-rayが欲しいです!

 

ツッコミどころが多くて面白い

まさか芹香さん(推し)がモリアーティ教授超えのオモシロ悪役を演じることになるとは…。

 

まず「この作品ちょっと想像と違うぞ…」と思い始めたのは、第8場のル・シッフルさん一味とゲオルギーさんに「皇帝になるのは貴方」と歌う場面。

コーラスの「ル・シッフル〜」とキヨちゃんたち周囲の身体能力の高さを見せつけられる振付がめちゃくちゃツボ。

おかげでル・シッフルさんが何言ってるのか全然頭に入ってこない。

 

推しのソロ曲が聞き取れないの初めてなんですけど??!!

 

そしてなぜか鍛えられることになるミシェル(かわいそう)。

 

この場面が終わったかと思いきや、今度はボンド一派が花道に登場。

 

「すごい山を当てたようだな!😄✨」

 

いまの歌きいてたの??!!

 

「ティアラの秘密!😃✨」

「秘密基地!☺️✨」

 

歌は???!!!

あの面白い歌はスルー???!!!

 

ここまでセットで面白かったです。

 

次に面白かったのは第9場のボンドとデルフィーヌがホテルのテラスでイルカの歌を歌う場面。

そう、イルカの歌。

 

デルフィーヌの「私の名前はイルカって意味なのよ」に対して「じゃあ君はイルカの生まれ変わりなんだ」と返すボンド。

 

どうして???

 

それからイルカ談義に花を咲かせる2人。

そんなにイルカが好きなのか…。

でも潤花ちゃんは可愛くて明るくて楽しくて皆から愛される美人さんだから、たしかにイルカとは共通点が多いのかな…と一人納得。

 

次に笑ったのは第2幕の第1場。戴冠式の場面です。

王族の衣装を着た面々がずらり!

この衣装がめちゃくちゃ可愛い!!!

特にデルフィーヌたち3姉妹の美しさが圧巻!ここの写真を売ってくれ〜と思っていたら。

まさかのラスプーチンが登場。

しかもよく見たら推し。

これを計画するル・シッフルさん可愛すぎる。

 

それから第3場。秘密基地で科学者・ドクトルが登場して歌う場面。

これ大丈夫?と心配したくなる歌詞でしたが、ここでもコーラスと推しの登場の仕方が面白くて笑ってしまいました。

こんなにオペラグラスが震えたのは初めてかもしれない。

 

最後に第11場。ボンドとデルフィーヌの別れの場面。

ボンドの「イルカを見るたびに君を思い出すよ」も笑ってしまった。

 

そんなにイルカ見る頻度って高いかな???

 

いや常人と同じスケールで考えてはいけないのかも…。

でも私も今後イルカを見るたびにこの作品を思い出すと思う。たぶん一生。

 

キャスト及び役ごとの感想

相手の同意なしにキスしたりとか、ちょっと微妙な描写はありましたが、これデルフィーヌ視点で見たら昔の少女漫画みたいな展開とキャラクターたちで、ちょっと面白かったです。

大物スパイ×王族の血を引いた女子大生なんて、花とゆめ的でオタクに刺さるわ〜。

 

ボンド役:真風涼帆さん

ゆりかさんの男役集大成!と呼ぶにふさわしいお役だったと思います。

大人でスマートで、でもちょっとチャラくて、「口説いてくるけど本当に私のこと好きなのかな?」と思わせて、いざピンチになったらめちゃくちゃ必死に助けてくれる。

たまに面白い発言をするところも可愛い。

全てのビジュアルと所作と発言がカッコ良すぎてトキメキがとまりませんでした🥺🫶

 

デルフィーヌ役:潤花ちゃん

こちらも潤花ちゃんにピッタリのお役だったと思います。

初めて登場したとき笑顔が眩しすぎて大好きが止まらなかった。

高貴な血筋でありながら、苦しむ人たちに目を向け自分の意思で道を選んで突き進む、品の良さと強さと優しさを兼ね備えた美しい女性。

でもボンドが絡むと可愛い一面も見られて、「これぞまかかの!」と称賛の拍手を全力で打ちました。

かのちゃんが演じると「誰もが好きになる」感が増しますよね🥹

デルフィーヌちゃんも大好き!

 

ル・シッフル役:芹香斗亜さん

芹香さん何やってもカッコいいんだわ。

今回はオモシロ担当で可愛さも倍増でしたね。

まずお金がないところから始まるのが面白いし、それをギャンブルで埋めようとしているのも面白い。

でもそういうオモシロ可愛いのと、強くてカッコいいのが、良い塩梅で両立しているのが芹香さんの魅力だと思うんですよ!!!

そして個人的にすごい好きなのは、銀橋でボンドとデルフィーヌを捕らえる場面での、手をポケットに入れてる時の服のシワ。写真では見つけられてないけど円盤には入ってるといいな…。

あとフィナーレ群舞の時の前髪が天才でした!!!2階席にもウインクしてくれたのも嬉しかった😭😭

 

ミシェル役:桜木みなとさん

こちらもずんちゃんの人の良さが反映された、似合うお役だったと思います。

ミシェルくんはひたすらなんか…可愛かったよね…。

冒頭ではデルフィーヌちゃんに「君は嫌だろうけど相続する財産は必要だから頑張って!」みたいなことを言うので「こんな男と付き合って大丈夫…?」と疑って見てしまいましたが、相性の問題だったようで良かったです笑

リードするより隣で歩ける女の子の方が合ってたんだろうね🥲

ずんちゃんは「根は良い子」の役が合うな〜と改めて思いました。

 

ゲオルギー大公役:寿つかささん

愛すべきオモシロ可愛いイケおじ、最高でした!!!

すっしーさんはコレよ!!コレ!!!

一応悪役?なんだと思うんだけど、憎めないどころかむしろ好き笑

ゲオルギー大公がどんだけお金をすっても、一家は誰も怒らないしずっと一緒で仲良しなのが良い。

 

フェリックス役:紫藤りゅうさん

上品でスマートな優しいイケメン!

それでいて最後にちゃっかり姉妹の心を奪っていたところが最高にしどりゅーって感じで良かったです👍笑

 

アナベル役:天彩峰里ちゃん

まずビジュアル。

今回は特に大勝利でしたね??!!めちゃくちゃボブ似合う!!!

峰里ちゃんは目がまん丸で大きくて彫りが深いドーリーなお顔立ちだから、パッツン重めの前髪だとさらにお人形みたいになるんだろうなぁ。

髪色もグラデーションになっていて二次元みたいで可愛かったです🙏💓

それに初登場のときのオーラが凄かった!本当に輝いてましたもん🥹

あとドクトルが歌ってる場面のとき、ムチを振り回しながら舞台を横切っていくのが面白くて可愛かった!笑

ハイローの純子さんは可愛かったけど言葉遣いがヒロイン的ではなかったし、カプリチョーザでは別格のような使われ方で、前回は正直それが悲しかったし微妙な気持ちだったけど、やっぱり峰里ちゃんはこういうヒロイン要素のあるお役が似合うなと思いました。

峰里ちゃんの好きなお役の中でも上位に入るレベルで好き。そして峰里ちゃんも大好き。

 

その他思ったこと

・こってぃの出番もう少し欲しかった…!

 

・風色さんと亜音くん演じるグレゴリー&アナトリー兄弟も、ひろこちゃんひばりちゃん演じるイリーナ&ニーナ姉妹も、可愛くてかなり好きでした!

 

下級生男役を見ていて思ったこと

こってぃと風色さん、そして亜音くん、最近さらにカッコよくなってる気がするんですよね…!!

 

宙組男役って、上手でかっこいいけどキュンとしないというか、圧に欠けるな〜というのが正直な印象でした。だから生え抜きトップがなかなか出ないのかもと。

でもここ1年の彼女たちには、良い意味でチャラさやギラギラが加わっているように感じる。

プログラムや雑誌を読むかぎり、ゆりかさん芹香さんは下級生の子たちの面倒をすごくよく見られているようですし、そこが活きてきているのでは?と勝手に推測しております。

ゆりかさんは今回の公演で卒業されてしまうし、究極の男役姿はもう見られなくなってしまうけれど、ゆりかさんの築かれたものは継承されていくのだなぁと。そしてそれはこれから、ゆりかさんをお慕いしてきた方々がもっと上に上がったとき、また見ることが出来るにちがいないと思いました。

 

退団公演だからこそコメディなのが嬉しかった

オーシャンズ11みたいなのを想像していたので、トンチキコメディでビックリはしましたが私はこれが嬉しかったです。

劇場に入ったとき、「ゆりかさんが表紙のプログラムを買うのもこれで最後か…」「ゆりかさんの開演アナウンスも最後…」としんみりしてたんですよね。

でも幕が開けばとんでもなく明るい作品で、そんな悲しい気持ちは吹き飛ばされました。

最後のデュエダンやソロにはさすがに寂しい気持ちになったけど、でも公演時間のほとんどは楽しい気持ちで過ごせたわけで。

これはこれで退団公演の正解だな、と思いました。

ただ私の場合、自分の推しはこれが最後ではないからそう思えるだけで、もしかしたら退団者のファンの方からすれば微妙なのかな、とも思います。

 

おわりに

こうして感想を書いていると、楽しいやら寂しいやらで情緒がぐちゃぐちゃになりますが、観劇中は間違いなく楽しかったです!

生徒さんそれぞれに合ったお役だったし、フィナーレの振付もお衣装も最高でした。

小池先生ありがとう!!!

 

退団者の方々に向けてはまた別で書きます!

 

 

 

 

 

 

花組「殉情」感想

 

先日スカステで放送された、花組・帆純まひろさん&一之瀬航季さん主演「殉情」を観ました!

順番は実際の公演日程どおり、帆純&朝葉コンビから。

 

また、予習として谷崎潤一郎春琴抄」も読んでおきました。

 

 

全体的な感想

現代パートはいらなかったけど、それ以外は綺麗で良かった!

私は原作が好きだったので、ラストは特にこれこそ究極の愛!とシビレましたね。

 

2組の違いと好み

帆純&朝葉、一之瀬&美羽をそれぞれ拝見して、作品や人物の印象がだいぶ違うのだな〜と興味深く思いました。

 

佐助役

まず帆純さんは、佐助にしてはスマート。春琴への強い想いを胸の内にしまっていて、それがじわじわと伝わってくる。

これは誰でも惚れてしまうでしょう!と言いたくなるような優しくてカッコいいお兄さんという感じ。

対して一之瀬さんは、一生懸命で可愛い。春琴のことが大好き!って気持ちが全身から溢れ出ている。

春琴の世話を頑張る幼馴染という印象だった。

 

実際は佐助の方が4歳歳上ですが主人と奉公人・師匠と弟子という関係からかあまりそんな感じはせず、私が原作を読んだときのイメージにより近かったのは一之瀬さんで、単純にキュンとしたのは帆純さんでした。

 

春琴役

次に朝葉ことのちゃんは、綺麗で近寄り難いお姉様という印象。

佐助のことを好きなのかそうではないのか、微妙に分からない不安定な感じが、浮世離れした雰囲気で美しかったです。

対して美羽愛ちゃんは、とにかく可愛い。

台詞の言い方、全ての動作が可愛くて仕方がなく、ずっと見ていられる。

こちらは佐助が好きなのがもうバレバレ笑

ことのちゃんと比べると親しみやすい感じがしました。

 

原作の春琴は「ツンデレ」と呼ぶには高尚すぎると個人的には思っていて、原作のイメージに近いのはことのちゃん、宝塚的ヒロインに近いのは美羽ちゃんだと感じました。

 

最後まで楽しめたのは一之瀬&美羽コンビ

どちらのコンビの方が良かったかというのはなかなか言えないのですが、飽きなかったのは一之瀬&美羽コンビでした。

はいからさん新公も見たかったな〜!

 

帆純&朝葉コンビの方も美しい世界観で好きでしたが、ずっと静かなので中盤は退屈に感じてしまいました🥲

劇場であれば作品だけに集中できるので、もう少し違うのかもしれません。

 

現代パートは本気でいらなかった

どうして現代パートがあったのか不思議でなりません。

原作は、佐助の記した春琴に関する書物や当時を知る女性の話から、佐助と春琴のストーリーを第三者が語る形式になっているので、それを再現したかったのかと思いきや、本編と全く関係ないテーマまで入れてきた笑

 

特に帆純&朝葉コンビは現実を忘れられる美しさだったのに、そこをチープなやりとりでぶち壊されて、この演出家は何がしたいんだ…?と本気で疑問でした笑

ただ現代のお洋服を着た生徒さんたちは新鮮で眼福でした(特に希波さんは高身長なのでリアル男子感があってキュンとした)ので、もう会話は極力耳にいれないようにして、目だけで楽しみました。

次に再演するときはカットしてね🥺❕

 

あと個人的には、佐助は書物に「春琴の火傷は大したことない、ごく小さなものだった」「自分は白内障になった(自分で目を潰したのではない)」と記しており、春琴を最後まで良く書いている点に最大の愛を感じていたので、そこに言及がなかったのがちょっと残念でした。

(私が見逃してるだけだったらすみません)

 

おわりに

作品自体に不満はありますが、演者によってこんなに雰囲気や受かる印象が異なるのだな、と勉強になりました。

これは演出家の先生がそのようなリクエストをしたのか、それともそれぞれのチームで話し合った結果なのか、どちらなのでしょうか?

 

そして美羽愛ちゃん、やはり可愛い。