先日スカステで放送された、宙組・桜木みなとさん主演「相続人の肖像」を観ました!
星風まどかちゃんがヒロインだからずっと観たかったんです!
主演がずんちゃんなのも嬉しい!
- 全体的な感想
- ずんまどが最高だったのでOKです
- 内面の話なのに大した盛り上がりがない
- チャーリーが家族と不和だった原因が何も解決されていない
- 使用人たちのパートが多すぎる
- あまりにも主人公サイドに都合が良い
- 音楽は良かった
- おわりに
全体的な感想
ずんまど最高〜〜!!!
主演コンビに萌えたから全てを許せました。
逆に言えばストーリーには疑問だらけでした笑
あと音楽は良かった!
ずんまどが最高だったのでOKです
これまでは別にずんまど推しではなく、ビジュアルの並びは合うな〜とは思ってたくらいでしたが、今回はこのコンビに非常に萌えました。
最もお気に入りで、最もこの作品を救ったと言えるのが第1幕で2人が踊る場面。
まず母親がチャーリーの父親と踊ったというドレスを独断で着て、あえて招待されなかったパーティーにヒロイン・イザベルが登場。
あまりにもメンタルが強すぎじゃない???
私は笑ってしまいましたが、チャーリーは彼女のドレス姿に惹かれます。
単純すぎない???
そう思いつつも、でもそこが「「男の子」」って感じですよね。
今まで嫌ってたくせに「可愛い」ってなったら忘れちゃうっていう。
私には理解できない心理ですが、リアル男性には近いと思います。
しかしそれが嫌味にならず、むしろリアル感が出て魅力的にすら感じさせるのがずんちゃんのスゴいところ。
そしてその反応に説得力を出すまどかちゃんの可愛さ美しさ。
素直にはなれないけれど惹かれ合う2人の姿にこれまでの疑問を忘れキュンとしました。
「私たちを仲の良い兄妹だって思うかしら?」
「いや、花嫁候補の1人だって思うさ」
私はここが大好き。
そう、私も単純だった。
主演コンビにトキメければ大抵のことは許せます。
内面の話なのに大した盛り上がりがない
この作品のメインはチャーリーとイザベルが愛を見つけること、そしてロザムンドおばあさまとヴァネッサを含めた家族がひとつになること。
つまり、何か物理的な大きな目標を達成させるまでの過程ではなく、登場人物たちの心の変化を楽しむタイプの作品です。
にもかかわらず、登場人物たちの葛藤や苦悩は大して描かれず、結果として心情の変化に引っ掛かりを覚えることになったのが、この作品の物足りなさの要因ではないかと私は考えます。
出来事やソロ曲はありました。
例えばチャーリーはおばあさまから「使命を果たせ」と言われてベアトリスと婚約までしちゃうし、イザベルはそれを知るしハロルドから婚約を申し込まれる。
でもその頃には彼らの中ではもう答えが出ているのが明確なんですよね…!
そんなに大きな試練に見えないっていうか…。
チャーリーに至っては自業自得だし笑
チャーリーが家族と不和だった原因が何も解決されていない
チャーリーの「父は母を冷遇していたが後妻は愛していたので許せない」という感情は後妻であるヴァネッサにすら理解できるものであり、それが「自分は父とは違って真実の愛を優先した」ことで解決できるとはとても思えません。
「父が母と政略結婚したこと」を失敗だと捉えれば、それは母の気持ちやチャーリー自身の存在を否定することになりますから。
これらは全くの別物ですので、それなのに「全てが解決してハッピー!」な終わり方だと、観ている側としては疑問が残ります。
使用人たちのパートが多すぎる
以上と比べて逆に多かったのは使用人たちのパート。
それも大した内容ではなく「チャーリーやロザムンドはこう言ってるけど実はこうだよ」という客観的な事実を教えてくれる役割でしたが、それが何人にも何回にも渡って同じようなことを言うのでちょっとしつこく感じました。
バウだからなるべく多くの生徒さんに見せ場を作りたかったのかもしれないけど、それならチャーリーたちの心情が分かるような、もっと重要なことを言わせてほしかったです…。
あまりにも主人公サイドに都合が良い
いちばん可哀想なのはベアトリスですよ!!!
父親にあんな評価をされ、婚約できたと思ったらチャーリーは心ここに在らず。
それで最終的には「貴方が幸せなら良い」とキスして(?!)明るく去っていく。
そんな都合の良いことある??!!
胸糞悪い少年漫画を読んでいる気分でした。
しかもチャーリーサイドは真実の愛が最高!遺産相続も出来てハッピー!という結末。
もうちょっと罪悪感を持って!!
もっとベアトリスとハロルドのことを引き摺って!!
せめておばあさまは怒って…と思うもおばあさまも全てを忘れてハッピーでいらっしゃる。
水に流しすぎ。笑
音楽は良かった
田渕先生は音楽のセンスが良い!
イザベルのソロ曲がめちゃくちゃ好きでした。
早くレビューを作らせて劇団。
おわりに
「自分の幸せは誰かの犠牲の上に成り立つ」がもしかしてテーマなのかな?!
でもまどかちゃんはやはりこの時から可愛くて天性のヒロインだったし、ずんまどには萌えた。