先日スカステで放送された、宙組・風色日向さん主演・新公「NEVER SAY GOODBYE」を見ました!
本公演の記憶がだいぶ薄れてますが、キャストごとの感想を書きます。
全体的な感想
今回の1番の収穫は、今回のヒロインである春乃さくらちゃんの魅力が分かったこと!
お披露目がさらに楽しみになりました☺️💓
あとは何しろ1年以上前の新公なので、すでに退団された方々の活躍を見て、ちょっと悲しくなっちゃいましたね🥲
キャスト別感想
ジョルジュ役:風色日向さん
私が不勉強なために、風色さんをここまでガッツリ拝見したのは今回が初めてでした。
風色さんは「良くも悪くも宙組の男役」というイメージ。
スカステでのトークを拝見した限り、すごく真面目な人なんだな〜と思っていて、それが舞台上でも活かされていると感じました。
キャサリンから見たジョルジュの印象って
「女の写真ばっかり撮ってるふざけた人」
↓
「話してみたら意外と真面目?」
↓
「私より世の中のことを知ってる人」
といった具合に変化してると思うんです。
真風さんは若干チャラい雰囲気があるのでそこがよく伝わったんですけど、風色さんは真面目な雰囲気がゆえにそこのギャップがあまり分からなかったかなぁと個人的には思いました。
逆に風色さんジョルジュは誠実な印象が強く伝わったので、それはそれで素敵でした!
キャサリン役:春乃さくらちゃん
潤花ちゃんのキャサリンは「若さゆえに物事の本質を理解してなかった」という印象でしたが、さくちゃんのキャサリンはどちらかというと「お嬢様育ちがゆえに」という印象でした。
また、本役さんと比べると感情表現が控えめで、潤花ちゃんは「情熱が抑えられない」のに対しさくちゃんは「内なる情熱が燃えている」ように感じました。
それから、ジョルジュに「本質を分かってない」発言をされて、そこで自身の弱さを認め、そこから成長していくところに、これも彼女の強さなんだな、と初めて気付きました。
また、市民たちに混じって銃を取ろうとしてジョルジュに止められるシーンには、彼女の純粋な心と、それゆえの危なかしさを感じました。
「この子は自分が守ってあげなきゃ…!」って思っちゃうよねジョルジュ!
こういう足を引っ張る系の行動は見る側にイライラされがちですけど、さくちゃんキャサリンには嫌味がないので全くそんなことにはなりませんでした笑
そして、最後の別れのシーン!
ジョルジュに託されたフィルムを大事そうにギュッと静かに腕に抱く姿がもう涙ですよ😭笑
なんて可愛らしいの!
もうそこにさぁジョルジュへの愛が詰まってるのよ!!!
(※ここから先はさくちゃんに関して思ったことです)
めちゃくちゃ正直に言うと、春乃さくらちゃんへの印象はこれまでデリシューでのエトワールがピークで、以降はそれほど印象に残らなかったんですよね…。
美人だしスタイルも良いし歌も上手いけど、どこか華やかさに欠けるというか…。
前任の潤花ちゃんが下手したら男役すらも負かしてしまうレベルの華やかさだったので、顔が似てるだけにちょっと可哀想だなと思っていました(ごめんなさい)。
でも今回のさくちゃんのヒロイン姿を見て、「上品で落ち着いていて、可愛らしさと儚さ、そして静の強さを持った女性」が彼女の魅力なんだな、と思いました。
昨今の「強いヒロイン」といえば、男性に混じって戦ったり、強い口調で相手を負かしたり、といった、いわば「動の強さ」がピックアップされがち。
エクスカリバーにおけるグィネヴィアなんかはまさにそうで、「女だって戦場で戦える!」と言って弓をひくけれど、そうはいっても作中での戦争って肉体が重要(身体能力に関係ない方法で戦うなら別ですけど)なわけで、適材適所があるでしょって正直思ってた。
実際グィネヴィアは結婚したら結局は「王妃」としてドレスを着せられ、夫の親友に言い寄られたら(モーガンの魔法があったとはいえ)そこに負けてしまう。
いやグィネヴィアを「強い女性」として描くならば、そこの精神的な面で勝たせるべきでは?
男性と同じことをしたり、男性に勝ったりすることだけが強さじゃない。
自分の弱さや辛い現実を受け入れたり、自分で前に進もうと努力することだって、「強さ」の一種だと、私は思うのです。
春乃さくらちゃんのキャサリンには、後者の強さを感じました。
このようなヒロイン像は宝塚ではあまりないかもしれないけれど、さくちゃんが新しいトップ娘役像を作ってくれるのではないか、と勝手ながら思います。
こんなこと言って全然外れたら恥ずかしいんですけど笑
ヴィセント役:鷹翔千空さん
当時こってぃがまだ新公に出てたことが驚きです笑
安定なので割愛。
アギラール役:亜音有星さん
亜音くんの悪役を見るのは初めてかも!
いつもキラキラで可愛いイメージだけど今回はどうかな?と思ったら、本役さんよりサイコパスみがあって怖い笑
ずんちゃんのアギラールには、まだ「祖国を守りたい気持ちが強すぎて…」感がまだあったけど、亜音くんのは腹の底が見えなくて何を考えているのか分からない感じが別の怖さを生み出してました。
やべ〜男を今後ぜひ演じてほしいです!
エレン役:愛未サラちゃん
サラちゃんはいつも観劇で見ていた時と印象がだいぶ違いました。
サラちゃんはすらっと背が高くて小顔で首が長くて、顔も可愛いしオーラも華やかなので、どうして新公ヒロインが彼女に回ってこないのか不思議でしたが、今回でその理由がちょっと分かった気がします。
峰里ちゃんのエレンは世間的に見ればキャサリンより上の存在(だからエレンの「ジョルジュがあの子を選ぶのが納得いかない!」感に説得力がある)でしたが、サラちゃんのエレンは最初からキャサリンに負けることが確定してるギャグ要員のように正直見えました。
その原因はおそらく彼女の台詞回しで、女優感を出そうとして大げさになっちゃったのかな…?🥲
ヒロイン芝居とはちょっと違うのかもと。
でもサラちゃんの台詞アリのお芝居をガッツリ見たのは今回が初めてだったので、違うお役ならまた印象が変わるのかもしれません。
それに上級生娘役が不足している今の宙組には、これだけゴージャスで圧の強い娘役が必要だと思います。
サラちゃんは成績も良いし!もっと沢山の場面で見たいなぁ。
その他おもったこと
朝木陽彩ちゃんも栞菜ひまりちゃんも、退団しちゃったんだなぁ…🥲
おわりに
春乃さくらちゃんの魅力が分かった回でした!!
宙組愛もより深まった💪
すでに退団された方や休演者もいるのが残念だけれど、パガドも楽しみ!☺️💓